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Vol.14 吉田潤喜さん講演会レポート

2011年5月30日発行

ゴビ太郎です。今回は3ヶ月くらい前に参加した講演会の感想を書いてみたいと思います。2011年3月6日(日)に上海で開催された講演会なのですが、都合がついたので参加してきました。600元(懇親会まで含めると750元)かかる有料の講演会だったのですが、結果的に600元以上の価値は十分ある講演会だったと思います。青島から参加されていた方も何人かいました。

内容を簡単にご紹介しておきます。

  時間 タイトル 講師
第1部 14:00~15:30 中国からの「奇跡」 何  青  様
第2部 16:00~16:50 日本からの「奇跡」 和田 裕美 様
第3部 17:00~18:30 アメリカからの「奇跡」 吉田 潤喜 様
懇親会 19:00~21:00 講師の方々及び参加者の方々と自由交流  

上海のクイックマイツ社が主催した講演会で、同社の以下のサイトに参加者の声などと一緒に少し情報が掲載されています。
http://www.919myts.com.cn/yoshidasp/

それぞれの部がとても参考になる内容の濃い講演会だったのですが、今回のコラムでは最も印象に残った第3部の吉田潤喜さんの内容について書いてみます。

吉田潤喜さんについて

今回の講演の案内を見るまで、ボクは正直、吉田潤喜さんのことをまったく知りませんでした。偶然目にした案内には「Newsweek誌『世界で最も尊敬される日本人100人』にも選ばれた」とか「アメリカでイチローの次に有名な日本人」などのタイトルが大きく書いてありました。また、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)、「真相報道バンキシャ」(日本テレビ)、「世界バリバリ☆バリュー」(TBS)などテレビにも多数出演しているとのことで、「こんな人がいるんだ」とちょっとびっくりしました。

ボクはその案内資料を見てすぐ興味を持ち、スケジュールを確認して申し込みを決定したのですが、実はその決定要因は第2部の和田裕美さんでした。和田さんのことは日本にいるときから書店でよく本を見かけていたし、実際本も何冊か読んだことがあったので、「こんな有名人が来るならぜひ行ってみよう」と思ったんですね。吉田さんの方はどちらかというと、ちょっと失礼ですが、「和田さんのついで」という感じでした。ところが、実際参加してみると、その時のボクには吉田さんの講演の方が圧倒的に響くものがありました。

吉田さんについて簡単に紹介すると、アメリカンドリームをつかむため高校卒業と同時くらいにアメリカに渡り、紆余曲折を経て自分の会社を興し、現在成功者と呼ばれるまでになった方、です。

詳細は、彼の会社の公式ホームページに詳しく書いてありますのでこちらをご覧になってみてください。
http://www.yoshidasauce.jp/

それから、吉田さんが執筆された著書もありますので、こちらも参考になります。
「人生も商売も、出る杭うたれてなんぼやで。」

この本は講演会でファンになった後、ボクも早速購入しましたが、まだ読んでいないので、今度読んだら感想を書いてみようと思います。アマゾンで購入して妻の実家に届けてもらったのですが、たまたま見つけた妻の母親が先に読んで、すごい感銘を受けていた、と妻から聞きました。妻の母も一発で吉田さんのファンになってしまったそうです。ちなみにとても感銘を受けた妻の母は、その後その本を妻の弟にも読むように薦め、ボクの手元に届く前にすでに2人が読み終えてしまっています。

ゴビ太郎メモ

講演内容についてはいろいろメモを取ったのですが、例のごとくメモを見なくても今でも頭に残っている印象的な内容を思い出しながら、少しここに記しておこうと思います。

1.成功の最大の敵は見栄

「他人にどう思われるだろうか?笑われるのではないだろうか?などという自分の中での見栄が成功の最大の敵となる。カッコよくやろうなんて思わず、死にもの狂いでやるべき。」

吉田さんはソース会社を興した後、ソースを売るために売れそうなことはありとあらゆることをやっています。その中でも有名なのが、大型スーパーでの実演販売とコスプレして登場するテレビコマーシャル。

大型スーパーコストコでは、大きな店舗内で少しでも目立つようにと、浴衣を着て下駄をはいて片言の英語で販売したこともあるそうです。結果的にアメリカ人に大ウケでソースもたくさん売れたとのこと。

しかしながら、その反面、現地の日本人から「あんなことしてまで売りたいのか、はしたない」「恥ずかしい、日本人の恥だ」などとの批判もあったといいます。それに対して吉田さんは「そうまでしてでも売りたいんだ!売らないと会社が潰れるんだ!恥もクソもあるか!」と自分を奮い立たせ懸命に頑張ったとのことです。

テレビコマーシャルにしても同様。ソースが売れるなら自分がどんな恥ずかしい恰好をしてもいい、という覚悟から、バレリーナのピンクの服を着てアホな踊りを踊りながら登場しています。もちろん本人の性格・キャラクターというのもあるでしょうが、この覚悟は経営者として見習わなければならないと思います。

2.目の前のドアが閉まった時、必ず他のドアが開く

「あなたは会議室にいるとしよう。会議室から出ようとドアに向かったとたん、そのドアが閉まってしまい、まったく開く気配がない。その時行うべきことは何か?なぜドアが閉まったんだと嘆き世の中に八つ当たりすることではない。なぜドアが閉まる前に外に出なかったんだろうと後悔することでもない。外に出るためにあらゆることに手を尽くすことだ。一つのドアが閉まった時、必ずもう一つのドアが開いている。」

たくさんの成功者が口をそろえて言うように、失敗のない成功はありません。また世の中良いことばかりではなく、悪いこともよく起こります。吉田さんも数々の失敗をしてきたと言います。会社は4回くらい潰れかけたようです。プライベートでも不幸なことは多々起こり、ご自身も子供のころ事故で片目を失っています。長女も生まれてすぐ命を落としかけました。しかし、どんなに大変な時でもあきらめなかったからこそ、今があります。

会社がつぶれそうなときは、思いがけない社員や家族が助けてくれた。長女が命を落としかけた時は病院が助けてくれた。お金がなく医療費を払えない彼のために病院は治療費を安くしてくれたそうです。

「目の前のドアが閉まって、どうにもこうにもできないとき、もう一つのドアを探せ。必ずもう一つのドアが開いている。世の中はそうできている。」この言葉の意味は「決してあきらめるな」ということの他に、「必ず解決策はある、希望を棄てるな」ということでもあると思います。

東日本大震災などはまさにそうではないでしょうか。まったく想像できない大津波が襲ってきて、運良く生き残った被災地の方々に残されたのは避難所生活と瓦礫の山。目に見えない放射能。こんな状況を乗り越えるには、「世の中に悪いことばかりは起こらない、必ずどこかでもう一つのドアが開いているはずだ」と希望を持つことかもしれません。

どうしようもなくなった時に思い出すべき言葉の一つだと思います。

3.バスを押せ

「自分のバスで行きたい目的地があるとする。目的地に向かう途中、バスが故障し動かなくなった。君はどうする?俺はバスから降りて必死になってバスを押す。それが俺のやりたい事だったら、気が狂っていると言われようがそれを必死にやる。」

目的地に到達するために大切なことは何か、とMBAの学生に聞くと、返ってくる答えは「用意周到な計画」だそうです。目的地までの距離はどれくらいか、給油は何回必要か、資金はどれくらいあるのか、などなど。

しかし、吉田さんの言い分は違います。

「大切なことは『何としてでも行く』という気持ち。バスが動かなくなったらバスを押す。誰がどう見ても実現が難しそうなことでも、自分がやると決めたら必死にやる。周りから白い目で見られようが、気が狂っていると言われようがやる。汗だらけになり、血を流し、涙を流し、ぼろぼろになりながらでもバスを押す。

そうすると何が起こるか。いつの間にか隣で一緒にバスを押してくれる人がいることに気づく。自分の行為に共感してくれる仲間が一人二人と増え、バスを押してくれる人が増えていることに気づく。」

これを吉田さんは「Law of Attraction」「Law of Passion」と呼んでいました。「情熱の法則」とでも言いましょうか。気が狂っていると言われるくらい死にもの狂いでやると、その行為に惹きつけられて人が集まってくる、ということです。「周りから気が狂っていると言われた時、初めて認められたと思え」ということでした。

このバスの話はボクが最も印象に残っている話です。講演の中で吉田さんはこの「Law of Attraction」「Law of Passion」を何度も何度も繰り返しおっしゃっていました。おそらく20回くらいは言っていたのではないかと思います。吉田さんにとってこの言葉はそれほど強調したいことであり、大切にしていることなんだと思います。

情熱に関しては玄人も素人も関係ありません。吉田さんが言うには、考えすぎる玄人よりも、何も分からなくても情熱を武器に戦う素人の方がよっぽど強い場合がある、と言います。

吉田さんの「Law of Attraction」「Law of Passion」を励みに、ボクたちゴビーズもバスを押し続けていきたいと思います。

以上、3点がボクの中で特に印象に残っていることになります。テクニックではなく精神論になりますが、こういう気持ちがあってこそ、その時その時テクニックを思いついたりするんだろうなと思います。必死になって考え、必死になって行動しろ、ってことですね。

今回の講演でボクはすっかり吉田さんのファンになりました。同じ日本人として、そして同じく海外で仕事をしている人として、吉田さんはすごく尊敬できると思います。そしてこんな日本人がいるということを誇りに思います。

彼に一歩でも近づけるように、ボクも死にもの狂いでがんばっていきたいと思います。

≪参考情報≫
今回の大震災のために吉田さんがチャリティー講演会を行います。
簡単な情報を掲載しておきます。
・日 時: 2011年6月6日(月) 16:00~17:30
・場 所: 帝国ホテル東京
・入場料: \3,000円(収益は全額震災復興支援金として寄付)
・詳 細: 申込詳細は以下URLをご参照ください
→ http://kamizato.com/information-blog/2275/

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