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Vol.10 中国いいとこ、一度はおいで

2011年1月31日発行

2011年最初のコラムです。中国的には年末真っ盛り。もうすぐ春節で街がにぎわっています。今回はこんな中国で生活してみることについて少し思うことを書いてみようと思います。

結論から言うと、もしチャンスがあるのならば皆さんも少しの間でもいいから中国に住んでみるといいかも、ということになりますね。なぜそう思うのかということを説明してきます。

[なぜ海外か?]

海外で生活する一番の利点は「人間的に大きくなれる」ということだと思います。人間は新しいことを経験することによって成長していくものだと思うのですが、言葉、習慣、文化が異なる場所で生活すると、すべてが新しいことで、毎日が成長です。チャンスがあるのであれば人生の中で一度は母国以外で生活してみることをお勧めします。大変なことが多いのは事実ですが、それ以上に得るものも多いと思います。

[なぜ中国か?]

海外と一言で言っても、世界にはたくさんの国があります。海外に出ようと思うとき、どの国に行っても新しい経験ができ、成長できると思いますが、もし行きたい国が特になくどの国に行ったらいいのかよく分からないというのであれば、ボクは中国をお勧めします。理由は様々な点で日本に近いためです。初めて海外に住む人にとっては比較的ハードルが低く、日本に近い感覚で生活できます。もう少し具体的に見てみましょう。

① 日本人が多い

現在、日本と中国は経済面、政治面を含めて切っても切れない深い関係になっています。日本のテレビや新聞を見ていて中国の話題が出ない日はないでしょう。そのような理由もあり、日本と中国は人の交流が多く、中国に住んでいる日本人もたくさんいます。日本人が多いとやっぱり精神的に安心できますね。一緒に何かをするというわけではないのですが、自分以外の日本人がそこにいるというだけで孤独感から開放されます。

もちろん田舎になればなるほどそこに住んでいる日本人の数は少なくなりますが、中規模から大規模な都市になると日本人だけで日本の一つの街を形成できるくらいの人口になります。ちなみに上海などは在住日本人が5万人とも10万人とも言われ、日本以外の国で世界一日本人が多い都市となっています。ボクが生まれた市の人口は3万人くらいなので、その市の2~3倍の日本人が上海に住んでいることになります。上海に行くと実際に良く日本人に会います。街を歩いていても、地下鉄に乗っていても、レストランで食事していても日本語が聞こえてきます。日本語の文字もよく見かけます。

ボクたちゴビーズが拠点とする青島はそこまで日本人の数が多くありませんが、それでもやはり多くの日本人と会うチャンスがあります。外国人として異国で生活している者同士、刺激し合い、励まし合い、支援し合い、競争し合っています。日本にいるときより濃密なお付き合いができている気がします。

② 日本人向けサービスが多い

日本人が多いということと関係しますが、ある程度の規模の日本人が集まると、日本人向けサービスを提供する人たちが現れます。最も顕著なのがレストランです。日本人の数に比例して日本料理屋さんが増えることになります。青島にもおいしい日本料理を提供してくれるレストランが何軒もあります。食べ物というのは実はバカにできません。自分は日本食など食べなくても大丈夫だと思っていても、体が日本食を欲しがるときがあります。食事が合うかどうかというのは、その土地を好きになれるかどうかと大きく関わってくると思います。

日本食レストラン以外では、日本食材が手に入るスーパー、病院、美容院、不動産屋、学校など日本人の数に比例して様々なサービス提供機関が存在します。上海くらいになると中国語を使わなくても生活ができてしまう環境が整っています。外国に住みながら日本的環境も味わえるという意味では海外初心者にはありがたい場所と言えます。

③ 物理的に近い

世界地図をご覧になっていただくと良く分かりますが、日本と中国は非常に近いです。東京から北京まで飛行機で3時間くらい、青島までだと2時間半くらいで到着できます。福岡青島間に至っては片道1時間という短い時間で行き来可能です。場合によっては日本国内移動より短い時間で移動できるかもしれません。何かあったときのことなどを考えると物理的な近さというのも安心感につながります。航空券もそれほど高額にならないため、場合によっては年に数回日本と行き来することもできます。

④ 漢字文化

中国は言わずと知れた漢字文化なわけですが、文字が共通と言うのは非常にありがたいものです。発音はまったく異なるのですが、目で見ると理解できます。中国大陸で使用されているのは簡体字という文字で、日本で使用している漢字を少し簡略化したような文字ですが、漢字に慣れている日本人であれば1ヶ月も触れているとすぐに慣れます。むしろ簡体字のほうが書くとき楽で便利に感じるかもしれません。逆に中国人はほぼ全員日本の漢字を理解できます。

また、漢字そもそもが持つ意味は同じようなものが多いですし、熟語などももともと中国から来ているものが多いので、単語を覚えるときは英語を覚えるより楽だと思います。中国人と交流していて良く分からなくなったら、いざと言うときに筆談できるというのも日本人ならでは強みでしょう。

イギリス人がアメリカに行ったり、アメリカ人がオーストラリアに行くような気分を少しだけ味わうことができます。

⑤ 顔が同じ

同じ黄色人種であるというのも安心できるものです。何だかんだと言っても、人間というものは同じものの中にいると安心する生き物なんですね。類は友を呼ぶというのも分かる気がします。

⑥ 経済的に優位性がある

以前のコラムでも書きましたが、日本人は中国人に対して生まれながらにして無条件で経済的優位性を持っています。中国は毎年物価が上がっているとは言え、現時点ではまだまだ日本の物価の三分の一から四分の一程度でしょう。日本で生活する1か月分のお金があれば、中国で3ヶ月から4ヶ月間は生活できる計算になります。欧米に行くとこうはいきません。やっぱりお金がかかるわけです。

せっかく日本人として生まれてきたのであれば、日本人として生まれてきた特権を活用してみてはいかがでしょうか。ただ大切なことは、経済的に優位だから日本人は中国人より偉いということにはまったくならないということをしっかり覚えておく必要があります。時々勘違いしている日本人もいるようですので。

以上のような理由から、ボクは海外初心者が海外生活をおくる場所として中国をお勧めしたいと思います。ただ、そうは言っても何かきっかけがないとなかなか一歩踏み出せないのが人間です。そこで少しボクたちの例を挙げながら、実はたいしたきっかけがなくても海外に出れるということを説明したいと思います。

[たまたま、なんとなく]

ゴビーズメンバーは社長の権藤、副社長タカハシがそれぞれ中国生活約2年、そのほかボクも含めて関係者でも中国に住んでそこそこ長くなるメンバーが何人かいます。そしておもしろいことに、なんとなく中国に来たら時間が経ってしまったという人が結構います。

あまり海外に出る機会がない人は、海外に出る人は全員「どうしても行きたい」という強い願望・意思を持っている人たち、というイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはまったくなく、たまたま何かの縁で来た、という人が結構いるもんです。日本でもそうですよね。現在の場所に住むことになった理由を考えたとき、どうしてもそこに住みたかったから、という理由をあげる人は少ないんじゃないでしょうか。学校だったり、仕事だったり、家族の都合だったりして、偶然その場所にたどり着いて、暮らし始めたら数年経った、という状況の人がわりと多いのではないかと思います。そして、海外だからと言って特別ではなく、状況は日本国内と似ているところがあると思います。もっとも、海外の場合、やはり日本国内で移動する場合と比べて環境の変化が大きくなるので、自分から希望して移り住む人の割合が多いことは確かかな。そのような変化を好む人以外、わざわざ面倒くさいことをしようと思う人は少ないですからね。

どこかで書いたかもしれませんが、ボク自信も実は中国に来ることになった理由はたまたまです。仕事の関係で中国と付き合うようになって、仕事の関係で中国に住むことになりました。別に中国が特別に好きだったとか、もともと中国語を勉強していたとか、そういうわけではありません。どこかの有名な言葉を借りるとすると、「そこに中国があったから」中国に来たという感じです。ボクが通る人生の道にたまたまあっただけなんですよね。前述のように、中国に来たばかりのときはもちろん言葉なんてまったくできませんでした。ゴビーズの社長、副社長もだいたい似たような状況だと思います。それでも何とかなるもんです。案ずるより産むが安しってやつですね。頭で十分考えてから行動しようと思うと構えすぎて臆病になりがちですが、考える余裕がなく先に行動しなければならない状況だと、人間って結構大胆になれるもんです。もちろん準備にかける時間が少ないわけですから大変さはありますが。

まぁ、このような私たちの例を参考にしていただいて、ちょっと環境を変えてみたいなぁ、とか今の生活になんだか満足できていないなぁ、なんて思っている人がいたら、ちょっと軽い気持ちで中国に来てみて欲しいと思います。日本で悶々としているより、よっぽど何か得るものがあると思います。そして気に入ったらもう少し長く住んでみればいいし、気に入らなかったら日本に帰ればいいと思います。幸いにも中国という場所はそういう気持ちで来ても何とかなる場所です。海外を見て欲しい派のゴビ太郎としては、まず行動してみることをお勧めします。

ゴビーズは中国に興味がある人、中国で生活してみたい人たちを応援します。以下の連絡先までご連絡いただけましたら、対応可能な範囲で支援させていただきます。
info@gobies.com

海外に出て見聞を広げてみましょう。
ではまた来月。

春節快楽!!

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