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Vol.4 日本のアニメ・ドラマが世界に与える影響力

2010年7月7日発行

中国では日本語を上手に話す人たちがたくさんいて、あまりにも上手でびっくりさせられることがよくありますよね。日本語が上手な人の大半は大学時代日本語を専攻していた人とか、興味があって日本に留学したことがある人たちだと思います。その次に多いのが仕事で必要なため自分で勉強したという人たちで、その他は趣味で勉強している人たちなどがいるという感じでしょうか。

仕事で必要な場合は日本語を学ぶ理由が明確なのですが、大学で専攻する人たちはどんな理由で日本語学科を選択するのでしょうか。正確なデータを取ったわけではないのですが、実は、日本のアニメやドラマがきっかけで学び始めたという人たちがかなりの割合を占めるような気がします。

ゴビーズでは仕事柄これまで300人以上の日本語学科の学生たちと採用面接を通して話をしてきたのですが、ざっくりとその6~7割くらいが日本のアニメやドラマをきっかけに日本語を学び始めています。残りのうち2割が親戚など近い身内に日本と関わりを持つ人がいた影響、残り1~2割が「なんとなく・他の学科に行けなかったから」などですかね。

中国と関わり始めたばかりの頃は、日本語を学ぶきっかけがアニメやドラマと聞くと「なんだか安易だな」と軽く考えていたのですが、中国生活もある程度時間が経ち、前述のようにアニメやドラマをきっかけに日本語を学び始めたという人と出会うことが多くなってくると、その影響力のすごさを無視できなくなってきました。ここまでくると日本文化を形成する要素の一つと言っていいと思います。

確かに中国では良くも悪くも日本のアニメやドラマを簡単に見ることができる環境があるということがありますが、それにしてもやはり内容がおもしろくなければそこまで影響力を持つことは無いですよね。

実はボクゴビ太郎もアニメ、と言うかマンガが大好きで、小さい頃から様々なマンガを集めてきました。アニメは基本的にマンガを基に作られるので、ほぼ同じと言ってもいいと思います。紙媒体がマンガ、映像や音が出るのがアニメです。マンガ好きのボクにとって、中国でこれだけ日本のマンガが評価されているということはとてもうれしいことです。

ちなみに、ドラマは3ヶ月周期くらいでどんどん新しいものが出てくることもあり、これと言って中国人に特段人気があるものを挙げるのは難しいのですが、アニメに関しては人気があるものは比較的限定されてきます。参考までに中国で人気があるアニメを挙げてみましょう。現在の中国の1980年代生まれの人であれば大体知っているのではないでしょうか。

日本語名 中国語名 参考WEBサイト
ドラゴンボール 龙珠 http://www.toei-anim.co.jp/tv/dragon/
スラムダンク 灌篮高手 http://ja.wikipedia.org/wiki/SLAM_DUNK
ワンピース 海賊王 http://www.j-onepiece.com/
NARUTO 火影忍者 http://www.naruto.com/
ドラえもん 哆啦A梦 http://dora-world.com/index.html
クレヨンしんちゃん 蜡笔小新 http://www.futabasha.com/sinchan/

出典:ゴビ太郎独自調査より

中国ではどうしても電子媒体での普及が一般的になるので、マンガではなくアニメでの普及となります。日本でマンガとして人気が出るとアニメ化されるのですが、一般的に対象年齢が絞られ、低い年齢層向けの作品となります。そのためとても良いマンガであるにもかかわらず、アニメ化されていないため中国ではあまり知られていないという作品がたくさんあります。マンガファンのゴビ太郎としてはちょっと残念ですね。

いずれにしても日本のアニメ・ドラマってすごいなと思います。日本の国としてのソフト力の象徴と言ってもいいでしょうし、これらをきっかけに日本語を学ぼうとする人たちがたくさん出てきて、そしてそうやって日本語を学んだ人たちが日系企業で働いたり、日本へ行ったりして、結果的に中国と日本をつなぐ役目を果たしているわけです。彼らの影響でまた日本に興味を持つ人たちが出てくるわけですから、やはりその影響力は計り知れません。

日本人にこういう作品を作れる力があるということは、同じ日本人としてとても誇らしく思います。われらがゴビーズも同じ日本チームとしてソフト面でも良いものを世の中に提供していけるようにがんばっていきたいですね。

そのうちボクのマンガコレクションも青島市内で一般公開して、ささやかな日本の文化伝達に一役買おうかと考えています。乞うご期待!

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